今朝、たまたまNHKテレビをつけていたら、『おはよう日本』で画家・中島潔氏の特集をやっていました。
この人の絵は、僕も子供の頃からとても見覚えがあります。

失礼ながらまだ現役とは知らなかったのですが、現在82歳で現役。
しかも新たな世界に挑んでいるといいます。
中島氏の作品といえばなんといっても儚げな子供や抒情的な故郷の風景。
ところが最近では「令和の女性」をテーマとして、画風もしなやかでありながら力強さを感じるものに変化していたので、驚きました。
「自分はこういうことを今思っているんだと必死に届けたいと思って」描いているという作品、それはこれまで男性が担ってきた分野の伝統や文化を受け継ごうとしている令和の女性の姿。

この作品は、静寂の中で鷹と呼吸を合わせて獲物をしとめる女性の「鷹匠」を描いた作品。
その他、「杜氏」や「刀鍛冶」「ねぷた絵師」などに挑む女性の凛々しさ、美しさを中島氏は描いています。
伝統文化を女性が担っていくことについてどう思うかという質問に対して、中島氏はこう答えました。
「伝統とか文化の中に、とても大事な、生きるための大事なものが詰まっているんですよね。
変化しないと、伝統もつながらないと思うんです。それを守っていくということは、女性の力が必要だと思っています」
また、こうも語っていました。
「その人の持ってる、合った生き方があるんで、そちらの方に思い切って進んでいただきたい。
ただ、女性がまだ、そちらの方の道に向かおうとしても、壁がある。そういうことをなるべく取り除かれていかれて、自分の気持ちに素直な生き方を、そういう人生を送ってほしいと思いますね」
聞いてて本当に感銘を受けました。
頑として変化を拒んで、「男系男子」の血だけが重要だと狂信し、女性の力とは「男子を産むこと」だけで、それが「伝統」だと思い込んでいる者たちの、なんとおぞましいことか!
そんな連中に、間違っても「保守」なんて名乗ってもらいたくはないと思いました。
中島潔氏の語ったことは「保守」なんでしょうか? 「リベラル」なんでしょうか?
今ほど「保守」とは何か?「リベラル」とは何か?を明らかにしなければならない時はないと、強く思いました。




















